ブルーベリーについて


  分類

ブルーベリーは、ツツジ科スノキ属に分類される落葉性の低木果樹で北アメリカが原産地です。20世紀の初めにアメリカ農務省によって、野生種から良い系統を選抜して品種改良を重ね、大粒・食味の良い品種が次々と作られて普及しました。
果樹のなかでは栽培の歴史が浅く、新しい果物です。現在ではオーストラリア、ニュージーランド、日本などでも新品種が生まれ、200種類以上の品種が知られています。
日本で栽培用の種類はハイブッシュ系とラビットアイ系があります。


  効能・機能

  ブルーベリーを食べるとボケない?

ブルーベリーに含まれるアントシアニンが目の機能低下抑制に効果があることは知られていますが、1999年に、タフツ大学のジェームス・ヨセフ博士らがラットを使った実験では、月齢19ヶ月(人間では70歳)のラットにブルーベリーエキスを与えたところ、棒の上を歩くことができる時間が延長し、迷路を使った実験では記憶力がよくなったそうです。
アントシアニン色素の働きに必要なブルーベリーの摂取量としては、生果実で1日40グラム以上(20~30粒)、乾燥品では1日10グラム以上と考えられています。
また、ビタミンやミネラルや食物繊維を豊富に含むため健康に良いとされ、果実の深いブルーは視覚的にも楽しめます。


  日持ち・保存方法

  • ブルーベリーの果実は、通常、夏の室温下では3日程度しか持ちません。そのため、収穫した果実はすぐに食べるか、冷蔵、冷凍保存をします。
    冷凍保存は、収穫後すぐに果実を洗わずに厚めのポリ袋に小分けして冷凍庫へ入れます。こうしておけば10ヶ月は日持ち・保存が効きます。
  • 道の駅かようでは、吉備高原のブルーベリーを新鮮な内に〝急速冷凍〟しました。
  • そのままパクパク食べても、ヨーグルトにいれても美味しく頂けます。
  • 急速冷凍していますので、解凍後の身崩れがしにくく、デザートのトッピングなどもきれいです。

栽培方法について

  • ブルーベリー栽培で気をつけることは、土づくりと水やりです。ブルーベリーは他の果樹と異なって、酸性土壌(pH 4.5~5.2)を好み、根を浅く張る性質をもっています。ブルーベリー栽培のために庭植えをする場合は、直径50cm深さ30cmの穴を掘りバケツ一杯(20リットル)のピートモスと掘り上げた土をよく混和して植え付けます。
    後で水をたっぷり与え、乾燥を防ぐために有機物か、木材チップ等でマルチングすることも大切です。
    コガネムシを寄せ付けないよう、杉チップを使うこともあります。
    植えでは、ピートモスと鹿沼土を半々混ぜ合わせた土に植えるとよいでしょう。

    利用方法

    • ブルーベリーは生でも加工してもおいしく食べられる果実のため、北米・北欧では特に生活に密着した食べ物となっています。
      北欧では、季節になると家族で森に出かけ野生種の摘み取りを楽しみます。採種した果実は、各家庭でジャムにして保存したり、お菓子作りに利用します。
      シーズン外でも冷凍ブルーベリー果実が安価に手にはいるため、街のケーキ店ではブルーベリーを使った商品を欠かさず揃えているお店も多く見受けられます。
      また、北欧三国では、シロップ漬けにした野生種ビルベリーを整腸剤の特効薬として利用する習慣もあります。
      一方アメリカでは、古くから野生のブルーベリーが原住民に利用されていて、ヨーロッパからの初期移住者もこうした原住民から生果実と乾燥果実を分けてもらい、厳しい環境の中、病気や飢えを耐え抜くことができたといわれています。
      以来、今日にいたるまで、ジャム・ソースといった加工品からパイや洋菓子等へ活用されるブルーベリーは、アメリカ人の食生活に浸透している食材といえます。